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ヘルペスなどの性病に罹患している人はHIVの感染リスクが上がる?

人間の体の外側の皮膚や性器粘膜は、異物(細菌やウイルスなど)から体を守るためのバリア機能を備えています。皮膚や粘膜のバリア機能が正常に機能すれば、少量の細菌やウイルスなどの異物が接触しても体に侵入して感染する恐れはありません。もしも皮膚や粘膜が炎症で腫れていたり、傷口が生じているとバリア機能が働かないので、簡単に細菌やウイルスが血液中に侵入して感染する恐れがあります。

性器ヘルペスが発症すると、性器の表面や内側の粘膜に痛みをともなう水疱や潰瘍(びらん)ができて膿が排出されます。発症中は、患部の周辺で炎症が起こる場合も少なくありません。ヘルペスそのものは放置し続けても自然に治癒しますが、発症中は他の病気に感染するリスクが高くなるので注意が必要です。

HIV感染者は全世界で3,700万人を超えており、毎年70~80万人弱の人がエイズが発病して命を落としている恐ろしい病気です。性交渉はHIVの感染経路のひとつですが、1回の性器性交で感染が起こる確率は0.1~1%程度です。皮膚や粘膜のバリア機能が正常に働いていれば、1回の性行為でウイルスに感染する可能性は非常に低いと考えられます。

HIVのウイルスは他の性感染症と比較すると感染力が非常に低いことが知られていますが、他の性病に罹っていると感染率が何十倍にも跳ね上がる恐れがあります。皮膚に傷がなくても、性器の粘膜に炎症が発症しているだけでHIVの感染率が4~5倍に上昇すると考えられています。性器ヘルペスが発症すると皮膚の表面に水疱や潰瘍ができますが、性交渉の際に切れて出血する恐れがあります。皮膚に傷ができて出血するとHIVの感染率は何十倍も跳ね上がってしまい、たった1回の性交でも感染する場合があるので注意が必要です。

ヘルペスを放置し続けると、HIVや他の性病に感染するリスクが上がる危険性があります。ヘルペスが原因で死に至るようなケースはまれですが、水ぶくれや炎症が原因でHIVやB・C型肝炎ウイルスに感染すると命を落とす恐れがあることを理解しておきましょう。HIVや他の性病を予防するためには、性器ヘルペスが発症した際は治療して早く治すことが大切です。短期間でヘルペスを治すためには、初期症状(小さな水ぶくれ)が発症してから24時間以内にバルトレックスを服用する必要があります。ヘルペスが完治するまでの間は、オーラルセックスを含めて性交渉を控えるようにしましょう。